今回は投資初心者の方に向けて、投資信託を始める際に知っておきたい基本的な用語やポイントについて解説していきます
投資信託は、多くの投資家から資金を集めて専門の運用会社が株式や債券などに投資する金融商品です。少額からでもプロの運用サービスを受けられるため、初心者にとっても魅力的な投資手段です
しかし、投資信託を購入する際には多くの専門用語が出てくるため、初めての方には少し難しく感じられるかもしれません。そこで、今回はこれらの用語をわかりやすくまとめました
仕組みと用語
投資信託の基本的な仕組み
投資信託(ファンド) | 投資家から集めた資金を専門の運用会社が運用する金融商品です。さまざまな資産に分散投資され、リスクを分散します。 |
ユニット(口数) | 投資信託の持ち分です。投資家が投資信託に投資した際に受け取る持ち分のことです。 |
手数料関連の用語
購入手数料 | 投資信託を購入する際に支払う手数料です。販売会社に支払われ、購入時に一括で徴収されることが多いです。 手数料無料のものもあります(ノーロード) |
信託報酬(運用管理費用) | ファンドの運用や管理にかかる費用です。毎日少しずつファンドの資産から差し引かれます。*1 |
信託財産留保額 | 投資信託を解約(売却)する際に支払う手数料です。解約することで生じる運用コストを他の投資家に負担させないためのものです。 |
投資信託の種類
株式投資信託 | 主に株式に投資するファンドです。高いリターンを期待できますが、リスクも高めです。 |
債券投資信託 | 主に債券に投資するファンドです。安定したリターンを期待でき、リスクは比較的低いです。 |
バランス型投資信託 | 株式と債券など複数の資産に分散投資するファンドです。リスクとリターンのバランスが取れています。 |
REIT(不動産投資信託) | 不動産に投資するファンドです。安定した配当収入を期待できます。 |
基準価額関連の用語
基準価額 | 投資信託の1口あたりの価格です。毎日計算され、ファンドの運用成績に応じて変動します。投資信託の購入・解約の際には、この基準価額に基づいて取引が行われます。*1 |
純資産価値 | 投資信託の資産総額から負債を差し引いた純資産を、そのファンドの総口数で割ったものです。基準価額と同義です。 |
例)12,345円→1口/1.2345円
分配金関連の用語
分配金 | 投資信託が保有する資産から得られた収益の一部を、定期的に投資家に分配するお金です。分配金が出るタイミングや金額はファンドごとに異なります。 |
分配頻度 | 分配金が支払われる頻度です。月次、四半期、半年、年次などがあります。 |
運用方針関連の用語
パッシブ運用(インデックス運用) | 特定の市場指標(インデックス)に連動する運用成果を目指す手法です。運用コストが低くなる傾向があります。 |
アクティブ運用 | 市場の平均を上回る成果を目指して積極的に運用する手法です。その分運用コストが高くなる傾向があります。 |
インデックスファンド | 特定の市場指標に連動することを目指して運用される投資信託です。 例)日経平均、S&Pなど |
その他の用語
目論見書 | 投資信託の詳細情報や運用方針、リスク、手数料などを記載した書類です。投資家が購入する前に必ず読むべき重要な資料です。 |
運用報告書 | 定期的に発行される、ファンドの運用成績や財務状況を報告する資料です。投資家はこれを通じてファンドの現状を確認します。 |
設定日 | 投資信託が初めて設定された日です。ファンドの運用開始日とも言えます。 |
解約請求 | 投資信託の持ち分を売却して現金化する手続きです。 |
まとめ
これらの用語を理解しておくことで、投資信託の購入時に必要な情報を正しく把握し、適切な投資判断を下すことができるようになります
投資信託は多くのメリットがありますが、リスクも伴います。しっかりと情報を収集し、自分に合った投資信託を選びましょう。投資の第一歩を踏み出す皆さんの参考になれば幸いです。
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